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19 December 2009 @ 02:04 am
[review]Yamato: Rebirth-- 「宇宙戦艦ヤマト復活篇」がすごすぎる件  
Sorry for interrupting my regular entries, but I can't help writing this here and now-- I just saw the movie release of "Space Battleship Yamato: Rebirth". Since I'm a die-hard shipper of Tomonori Kogawa whom I still believe being one of the best anime artists of all time, I went to see the film mostly because Kogawa does the charactor-animation part and thus I was quite ready to accept however dumb plot. Apparently, I was wrong. Because, the plot was even dumber than I could imagine!!

[following is my detailed review in my native language-- I'll provide English excerpt if anyone is interested.]



というわけで、映画「宇宙戦艦ヤマト復活篇」について順を追って書いていきます。というか書かずにはいられない。

映画冒頭、まず最初に映し出されるのは「原案 石原慎太郎」のクソでかい文字。根性のない自分はここですでに「ウヘァ」みたいな声が出そうになりましたが、数分前の「上映中はお静かに」という鷹の爪団からのメッセージを思い出して我慢します。

そして流れるあの美しいスキャットと「無限に広がる大宇宙…」のナレーション。懐かしいお約束フォーマットに不覚にも胸がワクワクしてしまったりもしましたが、要するに「だだっ広い銀河の中心で生まれた凶悪な巨大ブラックホールがなぜか地球をピンポイントで目指してやってきますよ」ということらしい。

ここで巨大移民船団登場。意味ありげにでっかく船名が記された戦艦ブルーノア(脳裏に川崎麻世の主題歌も甦ります)と、あと船名を覚えてない艦も含め、謎の敵艦隊にボロボロにやられます。その艦の艦長がどうも古代雪(旧姓・森)だったらしく、「古代艦長ー!」の叫び声をバックに爆風で服だけが吹っ飛ばされます。どうにも不自然かつヌルいヌードなのはおいといて、いつ雪が艦長クラスの役職に就けるようになったのか謎です。

一方場面は変わって、ヒゲの古代進登場。妻子と離れ、辺境惑星で閑職に就いてるらしい。この設定はなかなかいいですね。そこに前述のブルーノアと生き残り搭乗員・上条がワープアウトしてきます。血気にはやる上条を抑えつつ見事な操艦テクニックを見せ、若造を感服させる古代。それにしても古代が戦闘機ならともかく、いつのまに戦艦クラスの躁艦までマスターしてたのかこれも謎です。

さて、地球連邦長官・真田さん(これはまあ妥当な人選といえそうな)によって問題を軽く整理。件のブラックホール接近で地球消滅まであとわずか3ヶ月、したがってアマール衛星への大規模移民を開始したが、その第一次・第二次移民船団が途上で前述の謎の敵艦隊に襲われて全滅、という八方塞がり状態というわけ。これ以上の移民は中止した方が、と島によく似た副官が訴えるも、第三次移民船団を強硬に決断する真田さん。まあ地球に残ってたら確実に死ぬんだからこれは仕方ないと思うぞ副官の人。(ところでこの副官を見るたびに「そういえば島が出てこないな~」と思ってたんだが、エンディング見てびっくり。この副官が「ヤマト完結編」で死んだ島大介の弟・島次郎だったんだそうだ。自分のような、「完結編」見てない人間は置いてきぼりです。声も置鮎だしどんな新キャラかと思ったのに。)

そこでまた都合良くというか、部下や上条とともに地球に帰還する古代(ヒゲそった)。地球近辺に漂う氷の残骸・アクエリアスに何やら感慨の様子です。「完結編」見てない人間はまたしても置いてきぼりです。

古代を出迎える真田さん。夕日のバルコニーに並んだウィスキーのグラスが歳取った彼らを印象付けます。人気の無い自宅に戻る古代、やがて帰宅した娘・美雪と再会するも、美雪は父がヤマトに執着し母を不幸にしたと信じ込み、父を責める──いい感じに意志疎通が出来てない父娘の姿に、こちらもうっかりドラマを期待してしまったりします。

その後真田長官に呼び出され、第三次移民船団司令&護衛鑑艦長の任を受け入れる古代。その護衛艦とはもちろんヤマト。アクエリアスの海に沈んだと思いきや、当然ながら再建されてました。その後、軽く新クルーの紹介場面が続きます。パイロットの小林にはいきなり不審者扱いされてボコられかけます(古代はいかにも艦長クラスの制服着てるんですが)。機関士の双子兄弟はノリが軽いうえに波動エンジンを私物と思ってるフシがあって多少不安になります。現代では軽くセクハラな女子制服がまぶしい真帆ちゃんは「地球司令部で会った」と古代に覚えてもらってて感激します。でも、あの時の古代の立ち位置からは真帆ちゃんの後ろ姿しか見えなかったと思うんですが。いくつになってもやはり古代は助平だと思います。

そんなわけで第三次移民船団が地球から出発。この移民艦は見るからに大きく、大気圏離脱は相当難しいかと思いきや、すごくふっつぅ~に離陸していきます。この映画、総じて大気圏内と宇宙空間内で動きの違いがあまりありません。何十年たってもヤマトらしいです。

地球から移民艦がスイスイと発進していく中、いよいよヤマトもアクエリアスから発進していきます。この発進シーンはやはりヤマト映画の名物だけあって、各部署の担当が手順をいちいち復唱するところとか、分かっていてもワクワクしますね。今日びメカ描写はもちろんCGなので不満なファンもいるでしょうが、この場面はなかなかよかったです。自分的にはバックに流れる歌がささきいさおでなかったこと以外に不満はありません。

とにかくヤマトも無事発進。航海長の小林も「見事な躁艦だったぞ」と古代に褒められます。別に敵に囲まれた戦闘空間でも何でもないところから発進しただけで、そんなにすごい躁艦だったのか素人にはよく分かりませんが。

さて、アマールに向けて移動を開始した移民船団ですが、なにしろ過去二回の船団が途中で謎の敵に待ち伏せ攻撃され殲滅されたわけですから対策を講じるための作戦会議です。発進してから今後の対策を考える泥縄状態なのは、あと3ヶ月と時間が無いので仕方ありませんね。ここで真帆ちゃんが提案。付近のブラックホールの重力圏を利用しワープに必要な推進力を得て、敵の包囲網を迂回しては?という案です。いちかばちかの危険が伴う作戦だけに、古代艦長はもちろん採用です。常にハイリスクハイリターンが行動原理です。

作戦会議の後、古代艦長は大した意味もなく佐々木女医だけに声をかけます。ここでパイロット兼任と明かされる佐々木女医。前述の小林といい指揮系統がよく分からない組織です。過去には生活班長兼索敵担当兼看護婦というすごい脈絡のない兼務を許した前例もありますし。それはともかく古代艦長は佐々木女医のゴーグルが気になって声をかけたとのことですが、自分はむしろ他の女子隊員の制服に見られるあの尻のラインを強調させる線が何なのか気になるんですが。必要なのか?あれ。

さて、謎の敵勢力はよく分からない種族の混在するよく分からない会議でのよく分からない首領の裁定で、「侵略者」ヤマト攻撃を決定します。こんな説明で申し訳ないがとにかくこの映画、敵組織の体制がよく分からない。首領がまた特に突出してないうえにダサいデザインで、湖川ファンの自分もこれは擁護できないレベル(ぶっちゃけ敵キャラは主に声で見分けてました…)。というか、ガルマン・ガミラス帝国の支配で地球は治外法権的存在になったんじゃなかったの!?まったく何やってるんだデスラー!と腹立たしく感じました。

それはともかく、いよいよ出現した敵艦隊との戦闘開始。ワープに向かう味方の移民船を庇いつつ戦うヤマトの姿に、敵の異星人混成軍の一人・ゴルイ将軍は感服し、自軍の戦闘を止めさせヤマト一行を見逃させます(この宇宙では、軍隊が自国の非戦闘員を庇うのはそのくらいに珍しいことのようです)。別れ際にヤマトに通信を入れ挨拶しつつ情報をくれるゴルイ将軍。自分はエトス国将軍ゴルイで、所属する大ウルップ星間国家連合軍はSUSの支配下にある、と。

そう。SUSエスユーエス

いきなりアルファベット。そして英語読み。

英語は宇宙共通言語。

見知らぬ異星人の口から英略字の国家名を出されたら、自分だったら腰を抜かすこと確実ですがそこは古代艦長。何事もなかったかのように受け入れ、ゴルイに敬礼します。自分、海外で暮らしてた時はボディーランゲージやジェスチャーは異文化間で誤解を招く恐れがあるので慎重になったものですが、そんな心配は無用。ゴルイも当然のように敬礼を返します。

そんなわけで移民船団に続いてヤマトもワープ。戦闘はこの一回のみであっさりアマールに着きました。地球からの数十億単位の移民を受け入れ、あまつさえヤマトも歓迎してくれるというすっごい懐の深いアマール星は、人々の衣装や建物の様子など、異星というよりどこかの中東国家そのまんまで、最初これ地球圏のどっかの植民惑星を経由するのかと思いました。

そしてアマール星の王宮でイリヤ女王(どうやら単一国家らしい)といきなり面会する古代。アマールはSUSに資源提供の見返りに安全を保障されており、SUSの軍事的圧力と地球への人道的援助の狭間で女王は苦悩。一方、女王配下のパスカル将軍は自国の安全を優先し古代にアマール退去を迫る。が、時遅くSUSの戦闘部隊がアマール上空に出現し、武力制裁開始。なすすべもなくやられるアマールの民衆や市街地(まあ、なぜかアマール星ごと破壊する気はないようですが)。

SUSの非道に憤りつつも女王から武力介入しないよう厳命されている古代。義憤に燃えるクルーたちと離れ、艦長室で独り、妻の言葉を脳裏に反芻する──正義感と政治的配慮の板ばさみ、この映画の中で数少ないまともな名シーンです。

そして救いは意外なところから現れます。アマール制裁中の国家連合軍に加わっていたのが前述のエトス国ゴルイ将軍。アマール民衆を虐殺するSUSの非道に離反を決意します。ゴルイは語ります。かつては自分達にも武士道精神があった、と。

そう、武士道精神騎士道じゃありませんよ、武士道精神

サムライは宇宙共通概念。

ゴルイ将軍の決断を、子安声のエトス軍艦長含め誰も止めません。むしろ誇らしげに受け入れます。つい数分前まで「政治的配慮」という意識があったはずなのにあっさり翻すこの展開。こいつらのせいでエトス本国が武力制裁受けたらどうするつもりだったのでしょう

それはともかく、ゴルイ将軍はさっきまで味方だったSUS軍に特攻、見事旗艦を撃沈します。ちなみにこの旗艦から情けなく脱出した司令官が敵の総大将だったとは、家に帰ってWeb見るまで気が付きませんでしたYO!(いやホント敵の見分けがつかなくて…)

ゴルイの漢気に動かされ、イリヤ女王も星間国家連合からの独立を宣言。王宮に集まったアマール民衆も大喜び。っていうか民衆も、砲火の下で「ヤマトと手を組んで戦おう!」と横断幕用意して訴えてる場合じゃないと思うんだけど。とりあえずシェルター的なものに避難した方が…。

そんな機運に後押しされて、古代も心おきなくSUSに宣戦布告。この映画、敵も味方も戦いを回避するための事前交渉とかまったくしません。残りの地上部隊を片付け、打倒SUSのためにアマール星を立つヤマト&地球軍。パスカル将軍もアマール艦隊を率いて助力を申し出てくれます。ていうかそんな艦隊あるならなんで自国民守るのに使わなかったんだYO!???

そして、どうやってSUSの本拠地を突き止めたのかさっぱり分かりませんでしたが、とにかく敵のすっごい大きな要塞と正面から対峙します。さすがは要塞だけあって超強力なビーム砲が装備されてます。そしてお約束通り自軍艦隊が巻きぞえになるのも構わず、ヤマトに向けて巨大砲を発射するSUS軍。しかしヤマトは上昇回避。パスカル将軍のアマール艦隊が盾になってくれたとはいえ、ビーム軌道上で敵味方両艦隊が殲滅された残骸の列がちょうど無傷のヤマトの手前で止まってるあたり、すっごいシュールな絵面でした。

まあとにかく中央突破のヤマトも反撃に転じますが、巨大砲が形成する強力なバリアのために要塞への攻撃は全然効きません。真帆ちゃんの分析によれば「強力な磁場」がエネルギーバリアを形成してるんだそうです。磁場ってだけで火器攻撃が全無力化できるのか、文系女子(もう女子って歳でもないが)の自分にはよく分かりません。

ここで副艦長の大村が古代に向かってバリア攻略を志願。要するに自分が特攻するから、というわけ。そしてなんだかんだいって止めない古代。ヤマト艦首下部に搭載されたミサイル艇(大きさ的にヤマト内に搭載するより別個に航行させた方がよくないか、と思うくらいの)を独り駆る大村。そしてバリア発生装置のポイントをどういう理由でか見つけて特攻。「独りモンの俺には怖いものなんて無いんだよ!」の台詞は少々耳に痛いです。

大村の特攻のおかげで見事、ガチャーンと音を立てて割れるバリア

…一応「マジンガーZ」で光子力研究所のヒビの入るバリアとか見てた世代ならともかく、生まれた時からガンダムやってた世代には多分何が起こったか分からなかったと思います。あ、もちろんバリアの破片はみんな下方向に落ちていきます。ヤマト宇宙では常に重力が働いてます。

ともかくバリアも破壊されて、いよいよヤマト攻撃のターン!敵要塞の巨大ビーム砲は5門!ヤマトの新生波動砲は6発よっし予算の範囲内!
というわけで、映画前半で「波動砲は大事な時にとっとけ」と古代にビンタされたのに、上条いきなり5発連射です。途中の溜めも何もないすっごい連射で、合間に特に艦首方向を変えたとも思えないのに敵砲門にそれぞれ全弾命中。そして要塞本体もなぜかまきぞえで爆発し壊滅。やった、これで戦闘終了~、と思いきや…

何の脈絡もなく異次元空間から無傷の巨大要塞が浮上、自在に出たり消えたりしながらヤマトに直接襲いかかってきます。(なぜか真帆ちゃんは驚いてましたが、つまりは「ヤマトIII」で地球軍も目撃したはずのあれです。)絵だけ見ればヤマト大ピンチなのですが、この巨大要塞、怖いのは大きさだけで放ってくる火器は相当ショボイです。というかヤマトの至近に何度も出現して体当たり風に襲ってくるのに、ヤマトに全然当たりません。あまつさえヤマト本体より大きな攻撃ポッド2体を放ってヤマトを両側面から攻撃するのですが、そのままヤマトを挟んで潰せばいいのに、仕掛けてくるのはショボイ火器攻撃のみ。もちろん挟まれてるヤマトはノーダメージで、やがて炎上し爆発するのは挟み撃ちしてるはずの両ポッドだったりします。

それはともかく、要塞の攻撃をかわしつつ、付近で鈍く輝く太陽に目を付ける古代。あの太陽に進路を取り、残りの波動砲1発を撃つよう命じます。戸惑うクルーに古代は「説明してる時間はない!」。がしかし、波動砲発射前に古代が説明する(時間あるじゃねーか!)ところによれば「あれが要塞のエネルギー源に違いない!」何を根拠に。しかしもちろん古代の勘は大当たり。波動砲を受けて太陽は大爆発。エネルギー供給源を失った要塞は大停電みたいに機能停止するのかと思いきや、こちらやっぱり大爆発(なんでよ??)。ちなみに位置的に太陽により近いところにいたはずのヤマトは爆風で少し吹っ飛ばされただけでたいした被害はありませんでした。 

敵の異星人連合大艦隊&巨大要塞(二段構え)が束になってもヤマトにまともに損傷を与えられないなんて…。このヤマトの超無敵装甲を第一次・二次移民船団にも採用していればむざむざ犠牲者を出すこともなかったのでは、と観客の誰もが思ったことでしょう。

と、そこで死んだはずの敵司令官がヤマトの通信パネルに単体で現れ、ぐにゃーと気持ち悪い姿に変わると、頼んでもいないのに敵の正体を語り出します。自分達は異次元人で、この宇宙に各種資源を搾取しに来たとのこと(でも、搾取が主目的なら別に組織組んで原住民の政治的支配までしなくてもいいのでは…)。古代に向けて、「このぶどうは酸っぱい」的な説明で銀河宇宙からの撤退を伝えます。正義の人・古代艦長のことですから、すわ異次元まで悪の軍団を叩き潰す旅に向かってしまうのでは、とこちらも緊張が走りますがそれはさすがに杞憂。普通に地球への帰途に就きます。「波動砲を全弾撃ったらエネルギー空っぽになるから!」と映画前半で脅されてたのにまったくエネルギー再充填の様子もなく、即、帰途に就きます。

そんなわけで地球に戻ったヤマトですが、問題はまだ残っています。そう、巨大ブラックホールが地球に迫っているのです。地球が呑み込まれるまであと3日(短ぇえええ!)。土星を呑み込むほどの巨大ブラックホールがあと3日の距離となれば、すでに地球の自転・公転運動に相当な影響が出てるんじゃないかという気もしますがとりあえず地上が悪天候になってたくらいで済んでるようです。しかも、あと3日しかないのにけっこうな量の人類移送が完了してません。移民船に今ごろ乗り込んでいく大量の人々、しかもたいしたパニックの様子もなし見ているこちらが脳内パニックです。

さて、移民計画がどういう優先順位で行われたのかまったく不明ですが、古代美雪ちゃんと勤務先の動物病院スタッフはなぜかこの瀬戸際まで地球に残っていたようです。しかし美雪らを乗せた小型艇は落雷で墜落(宇宙へ行けるこの時代の科学力も落雷には勝てないらしい)。その情報がなぜかヤマト艦橋まで届きます。救出に向かおうとする小林達、しかし古代は彼らを厳しく制止します。「あんたそれでも父親か!」と激昂する小林ら。しかし…もうお分かりですね。彼らを止めたのは古代艦長が自ら小型機で救出に出るからなんですよ!そんな古代の姿に浅慮を恥じ感涙する小林ら。上司も部下も公私混同全肯定です、この映画。というか「ヤマトは常に守るもののために戦ってきた」(by真田さん)ってことらしいけど、任務より家族を優先するのはいかがなものでしょう?っていうか、独りモンの大村副艦長(故人)は全否定ってこと??

ともあれ古代は墜落した小型艇を発見。いきなり美雪ちゃん(もちろん無傷)を発見、救出します。古代は発見された妻の帽子を娘に渡し、父娘の気持ちが再び通い合う…のはいいんだけど、古代も美雪も他の乗員(美雪にとっては同僚)の捜索・救助活動をまったくしません。ヤマトに帰投する古代は後部座席の娘にこう伝えます。「命を粗末にするな」お前が粗末にするなよ!娘以外の命をさぁ!!!

帰還した古代と美雪を乗せたヤマトは地球を発進。最後の移民船団も地球を離れます。もっとも、地上に残ってる人も結構いるんですが。真田長官や佐渡先生(美雪ちゃんの勤務先)も含め、世界各地に地球と運命を共にしようとする人もいるらしく、そういう人達は強制的に移住はさせないのが今回の移民計画っぽいです。けっこう命が粗末に扱われています。というか佐渡先生&アナライザーは別に好きにすればいいけど、真田長官はちゃんと後任を確保してるのか気になります。どう考えても新天地での人類再建計画には優秀な人材が必要だろうし…

そして佐渡先生、地球の危機にも泰然とした様子のミーくんに目を細めます。曰く、「危険を感じる動物たちがこんなに落ち着いてるんだから地球は大丈夫」(はぁ?)。そして描かれる悠々とした野生動物の姿。サバンナにはさまざまな野生動物が仲良く勢ぞろいしています。大きさも種類も異なる動物たちがこんなに仲良く暮らす大いなる自然、だから自然はすばらしい、みたいな。大自然を讃えているようで思いっきりバカにしています大自然は人間の勝手な理想や価値観とは無縁の弱肉強食の世界だからすばらしいんだと自分は思います。

離れていく地球の姿に涙する移民船の人々やヤマト乗組員たち。古代は「地球を失う時になってようやく気が付くとは、今まで人類は万物の霊長と驕り、地球に何をしてきたか…」と、まるで20世紀末のエコ活動家みたいな感慨を口にします。でも、ヤマト世界の人類はかつてガミラスの遊星爆弾で地上に住めないほど汚染し荒廃していた地球をここまで緑化し再興したはずです。この物語世界ではそこまで人類が責められるべきとは思えませんが。

と、ここで古代達の前にまたまたあの気持ち悪い異次元人大将が登場。あの巨大ブラックホールは、じつは異次元人軍団の資源採集装置だったらしい(単に資源という観点からすれば地球より遙かに埋蔵資源に恵まれた星はいくらでもありそうなもんだけどなあ)。まあとにかく秘密をまたも色々教えてくれて去っていきます。なん結構いい奴だな!

とにかく巨大ブラックホールが人工的なものだと知った古代、「人の作った物には必ず弱点がある!」と真帆ちゃんに解析を指示します(自分は、別に人工物に限らず自然物にもそれなりに弱点はあると思いますが)。期待に応え、ブラックホールの制御装置の存在をあっさり発見する真帆ちゃん。そもそも世界中の科学者がガン首揃えても接近するブラックホールを攻略できなかったからアマールへの大規模移民を敢行したのに、わずか数秒でこの仕事。本当に真帆ちゃんは今作品の若手クルーの中で一番有能でした。唯一難を言えば、ずっと電算室から指示出してればいいのに、わざわざ座席ごと第一艦橋との移動を繰り返す必要がよく分からないことでしょうか。

制御装置は発見したものの、ブラックホール内では通常の波動砲では軌道が安定しないとのこと。ここで古代は六連波動砲の一斉掃射を提案。しかし前代未聞なだけにリスクが高すぎると真帆ちゃんの試算。と、ここでなぜかすごい劇的に波動エンジンのプロテクトが外れ六発分の一斉掃射が出来るようになりましたよとのこと。じつは真田さんが密かに仕掛けをほどこしておいてくれたのだ!さすが真田さんだ!

・・・いやね、ここ「いくらなんでも乗組員には教えとけよ真田さん!」と思った人も多いでしょうが、自分の正直な印象は「あれだけ波動エンジンいじってて気が付かなかったのかよ徳川&双子!」でした。

ともあれ作戦は決まりました。猛烈な勢いで荒れ狂うブラックホールの中へ突入していくヤマト。第三艦橋もブラックホール内壁で硬い物にでもぶつかったように破壊されます。そして見えるは制御装置(光が吸収されないブラックホールのようです)。古代は「どけ、おれが撃つ」となぜか上条を押しのけ、また誰ひとり例の「対ショック・対閃光防御」用ゴーグルもかけないまま一斉波動砲発射!めでたくブラックホールも破壊され、ヤマトもようやくというかボロボロになります。一方、クルーの目は特にダメージなしのようです。

まあとにかくこれで救われた地球。一方、破壊された第三艦橋の電算室は、宇宙に露出してる様子なのに乗員達は静かに倒れたまま。眠っているかのような真帆ちゃんに地球や他の太陽系惑星のイメージが重なり、よく分からないままエンディングへ…


ところで、最近ではスタッフロールの一番最後に監督の名前が控え目にクレジットされる映画も多いですが、この映画はそんな気はまるでありません。エンディングの一番最初に、誰よりもデカいフォントで西崎義展氏の名前がクレジットされます。いろいろ根本的に間違ってる今作を、絵的にはここまで見られる作品に仕上げた湖川友謙・小林誠の両氏の労力は推して余りあるのですが、そうしたスタッフ達より自分を大きく見せようとする姿勢を総監督氏は恥ずかしく思わないのでしょうか…思わないんだろうなあ…

まあ、とにかくツッコミどころが多すぎて、上映中にこれほど「誰かと実況してぇ~!」と思った作品も久しぶりです。早く地上波で流して欲しいものです。ポップカルチャーに関しては国境の無い今日、海外での本作の評価(特にアメリカ)が恐ろしくもあるところですが、欧米のアニメ市場は日本以上に「ヘタリア」大人気という強者ぞろい。おそらく彼らもまともに腹を立てたり、ましてや国際問題に発展させることは無いと思います。呆れはすると思いますが。


PS. 上映後に立ち寄った売店で何か買い忘れたと思ったら、パンフレット買うのすっかり忘れてました鷹の爪団のポーチは買ったのに、うっかりしてました。まあ、でも守るべき物(ポーチに入れるお菓子とか)のためだからこれは仕方ない、ってことで許して下さい。あ、「ダレン・シャン」の前売り買うのも忘れてた…。

 
 
 
(Anonymous) on December 20th, 2009 01:32 am (UTC)
Chinamin
こんにちは。杉浦ちなみです。
めっちゃ面白かった(大爆笑)!!! 実況ありがとうです!!!
ヤマトは最初の方は見てました。ヲタ友がデスラーが好きで(笑)。
もうなんとコメントしていいのか全然わかりませんが(笑)
とにかくものすごく面白かったです・・・この記事が。
YumeKutteIkt(YuKI): First Comment Condomyumekutteikt on December 24th, 2009 05:24 am (UTC)
Re: Chinamin
ひゃー、ちなみんさんコメントありです!&オタ全開の記事でお恥ずかしい^^ゞ
えー自分は敵の異星人将軍が「武士道」連呼するあたりで「ああ、これはネタ映画なんだ」と気付いてそれ以降は楽に見れたのですが、真面目なヤマトファンにはつらい映画かもしれません。
まあ、でもここまでボケられると腹も立たないというか、ネタと分かってる人とツッコミ入れつつ盛り上がるにはいい映画だと思います。ほんと、この映画に関しては上映中のお喋りを解禁してほしかった!どうせ観客少ないんだし(笑)